ハレルヤ

お茶漬の味のハレルヤのレビュー・感想・評価

お茶漬の味(1952年製作の映画)
3.9
お見合いで結婚した生まれも育ちも違う一組の夫婦。好みや仕草、考え方など何もかもに相違があって、冷めきった夫婦の関係。その修復と和解をじっくり描くドラマ。

昔なら今以上にお見合い結婚が当たり前だったからか、こういったテーマに時代性を感じます。

こういう映画って大抵夫が悪く描かれるもんですが、どちらというと妻がちょっと意地悪らしく描かれているのに驚き。むしろ夫の寛容さにジーンとしてしまいました。笑

昭和20年代らしさを存分に取り入れた作風ですね。野球やパチンコ、ラーメンなど今もありますが、当時ならではの在り方で興味深く見れます。そういった面でも面白い。

普段は文句言っていても、いざいなくなると大切さに気付く。今もよくあるドラマの流れですが、それを65年くらい前の日本映画がキッチリ描いているのも凄いですね。流石は小津安二郎監督。
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