大学生の頃、友人数人集まってこちらの鑑賞会をした。(何でこの作品で鑑賞会しようとしたのか分からんし、当時私はBjorkとThom Yorkeがコラボしていた曲しか知らなかった)
映画が終わりクレジットが流れる中、全身タトゥーだらけのコワモテ男性が泣いていることに気付いた。
映画を観て泣くなんて経験したことがない自分にはかなり衝撃だった。
思い通りにならないもどかしさと、どうしてそんな選択をするんだという怒りとやるせなさで辛かった記憶。
それから20数年。
子を産み、子への深い愛を知った。
でもこれが最善なのか。もっと他に選択肢はあるだろう?と思わせるのはラース・フォン・トリアーの憎いところ。
他の作品を観て気付く、まんまとこの監督に絶望に突き落とされていたのだと。