このレビューはネタバレを含みます
鬱映画と名高きこの作品、勇気を振り絞ってやっと見ることができた。はあ、何か支えが取れたような、でもすごくすごく苦しい。
なんなんだろう、もう、なんなんだろう。なにを信じていいのかわからないし、なんのために生きれば良いのか分からなくなってきた。ビル、お前…お前……
地獄って何?貧困?病気?最低な隣人?あまりにも誠実で頑固な性格?
「赤ちゃんを抱きたかったの」というごく普通の希望を持っただけでこの展開、地獄としか言いようがない
(盗みに気づいた時点で警察に連絡すべきだったとか、私だったら裁判で真実を話すとか冷静に考えてる自分もいた、そういう問題では全くないのは分かっています)
拒まれ続けたジェフが”I love you”と言ってくれてよかった。
失明を免れたジーン、出来るだけすくすくと幸せに育って欲しい。あなたのお母さんは強い人だった。
ビョークのセルマ、歌声もビジュアルもすごく印象に残る。
ニュースや新聞の記事、何もかも、こうやって絞り出された結果の表彰に過ぎないんだろうな。ジーンに幸せに生きてもらわないと困る…
ミュージカル映画ではあるものの、それによって天国と地獄が浮き彫りにされる。
障害をもつとこういう風に利用されることにも気をつけなきゃいけない社会、しんどすぎる。