有名な作品ですよね。
重い映画だという事、それでもいい作品だという評判は聞いていたので。
全部のシーンを先回りして悪い方向に考える私がいて。ジェフに何かされる..と思っていたらジェフはいい人で..ビルが..。ごめんジェフ..。
この映画、セルマ視点で描かれている時は色がないけど、他の人視点の時は色がある。盲目の彼女の世界をあらわしてる、そういうところも手を抜いてないなと。
ベルリン天使の唄も、そうですよね。
キャシーと電話越しにぶつかるシーンがリアルで、迫真の演技だった。
「あの子に必要なのは目よ」
「違うわ、母親よ」
ほんとはさ、どっちもこのまま失くさないで済んだはずなのにね。そうでしょ。
人に裏切られた事でもうどうでも良くなるというか、勝ち目のない法戦に取り組めないセルマ。
何よりも、他の事なんて本当にそうでもいいから、ただジーンの目が見えるようになれば..。それだけが願いなんだね。
ジェフとの電話のシーンで、どうして子どもを産んだのか聞かれるじゃないですか。
抱きしめたかったんだと。この腕で、赤ちゃんを。
全く描かれていないけど、産む時の葛藤や、言葉にならない感情や落ち着きが伝わってきて、涙がでました。理屈じゃない。
キャシーは是枝監督の真実にも出てるよね。すごいなぁ..。
あとさ、昔って絞首刑見届けるんですか。
いや、惨すぎませんか。
衝撃でした。