うーん、メインである仲村トオル演じる教師の過去をめぐるドラマが見ていくうちにあまりにも陳腐でどんどん興味がなくなっていく。豪華なスタッフが集まってこんなメロドラマを作っていると思うとさらにつまらなく思える。
一方途中から裏社会に身を潜めながら再起を目論むチンピラを演じる窪塚洋介の軽薄さとふと見せる暴力性のバランスが素晴らしい熱演が素晴らしく、彼の方ばかり気にして映画を鑑賞していた。ラス前の菅田俊と窪塚の決闘シーンはかなりの迫力で、この映画のピークと言っても過言ではない。
あと江波杏子とかでんでんとかかなり豪華なキャスティングが出て来て画面を賑やかすのはいいんだけれど、単なる飾りにしかなっていないのが悲しい。結果、先の窪塚洋介や女子高生役の谷村美月といった若手の巧みな演技の方が印象に残る羽目に。
それから最後、いくらアクションシーンが必要だからって無理矢理一般人設定の仲村トオルにやらせるのには苦笑せざるを得なかった。しかも主人公が使う武器がなんの伏線もなく、あまりにも不自然なところにあるので見てるこっちが困ってしまうことに。その直後に石橋蓮司の衝撃的な死に様、どう見ても笑わそうとしてるとしか思えない。