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悲しみのミルクのRIOのレビュー・感想・評価

悲しみのミルク(2008年製作の映画)
4.0
花は人が言えないことを語ってくれる
手のひらは苦しみに満ちた深い幸福を優しく伝えてくれる

母親を慕うように壁に触れる
悪いものから襲われないために

赤ちゃんの時に母親の恐怖が母乳から伝わり子供の体に異変が起こる病気を*恐乳病*だと固く信じているファウスタと叔父
彼女の膣に埋めたとんでもない異物にどんな話になるのか衝撃⚡️母親の歌の歌詞もペルー内戦から生まれた途方もない悲劇
叔父さん愛はずっと彼女の気持ちを見守ってくれている

水色のよく似合うファウスタの右目がいつも涙で濡れている
静かに美しく咲く花のようにファウスタは1人になると心の内を歌う

何よりも音楽が好きで美しい旋律を耳にしてはやる気持ちを抑えられない表情は胸にぐっと迫ってくる
ジャケットにもなっているファウスタの心境
人魚の歌を作るシーンが好き

「モーターサイクル・ダイヤリーズ」のエンドロールでも使っていたギターと似たギターがファウスタが海に着いた時に流れてたんですが良かったぁ

構図もとても好きです
マガリ・ソリエルの横顔ショットは何度かハッとしましたがラストの横顔の優しさ若々しさは筆舌しがたい美しさ 涙
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