こしょう

しとやかな獣のこしょうのレビュー・感想・評価

しとやかな獣(1962年製作の映画)
4.5
すごいものを観た。
会話劇なのに、狂ったように展開される構図。人物や家具などによるフレームの中のフレームや境界の配置。靴下、夕焼け、マニキュアの赤。挟まれるズームアップ。特にプロダクション社長の懇願をフレームアウトさせてそれに語りかける若尾文子の正面ショットに震える。
心象風景のようなモノクロ階段は好みが分かれるとは思うけれど、音楽と会話と画面の全てでテンポを作り出していることに感激できる。
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