ロックストロンゴ

処刑ライダーのロックストロンゴのレビュー・感想・評価

処刑ライダー(1986年製作の映画)
2.5
空からやって来た謎のヘルメット男が黒色ボディの超高速マシン、インターセプターを操り悪を血祭りにしていく!!

アリゾナの町ブルックスでは、高価な車の持ち主に一方的にレースを強要してその車を強奪する、パッカードが率いる悪質な暴走族がのさばっていた。この町ではかつてジェイミーという一人の青年が惨殺される事件が発生していた。

それから暫くして、ブルックスにジェイクという旅人がやって来る。同じ頃、パッカード達の前に謎の黒い車、インターセプターが出現する。いつものようにレースで車を奪うつもりが、返り討ちにあい暴走族のメンバーの1人が殺されるのであった…車が爆発して死体はバラバラのはずが綺麗に残っていた…ただし目だけが無い状態で…こうして謎の男とパッカード達のマシンをめぐる戦いが始まったのであった。

何か惜しい感じがする作品。
謎の超高速近未来カー(今見たら少し古い)で謎の男が復讐をするという作品だが、男の正体も序盤にわかるし、殺した方が全部同じ。
もっと設定濃くできたであろうに、全体的に薄く感じた。

ただこの作品で魅力的なのは、悪役のボスのパッカードさんだ。
彼の魅力は何点かある。
①相手を脅すシーンでは必ずバタフライナイフを取り出して脅す。…が、このシーンが毎回ダサい。
どう見ても小物にしか見えない。

②主人公から奪い取った彼女を自分の物にしたがるが、徹底的に彼女に嫌われてる。
特に可哀想なシーンが、主人公が彼女とキスをする姿を車で眺めて、悔しさのあまり泣き出すパッカード。情けなさすぎて面白い。

復讐物でラスボスが情け無くて、あまり強くなさそう(実際弱い)なのがよくなかった気がする。
中盤唐突なラブシーンもあります。