ねこと生命

おおかみこどもの雨と雪のねこと生命のレビュー・感想・評価

おおかみこどもの雨と雪(2012年製作の映画)
5.0
世界観が好きで定期的に観たくなる作品。
歳なのか母親目線で観てしまい、終始涙が止まりませんでした。

キャラクターがそれぞれ魅力的なのですが、特に母親の”花”が好きです。

愛情深くたくましい女性で、偏見がなく、目の前の大切な人へ無償の愛を与え続ける姿に心打たれます。
雨と雪がそれぞれの道を歩み始め自分の元から離れていくことに、寂しさや不安を感じ葛藤しながらも、最終的には子どもたちの意思を尊重し遠くから見守りながら成長を喜んでいる姿が印象的です。

そんな花が好きになった父親の”おおかみおとこ”は、花に比べ登場場面が少ないですが、その中に魅力がたくさん詰まっています。
いつもは不愛想なのに、根っこの優しさが溢れ出てしまっているところが好きです。
知らない子どもが転んでしまったのを優しく抱き上げるシーンや、たたんぽに笑いかけるシーン、うどんを美味しそうに食べる花を見て優しく微笑むシーン、、、
多方面から優しさを感じます。

一番印象に残っているシーンは
おおかみおとこが花に対し、「どうして花っていうの?」と名前の由来を聞く場面です。
そんな質問ぱっと出てくる?好き...

雨と雪が『狼』か『人間』、どちらとして生きるか戸惑いながらもいろんな出会いを通じて自分の道を見つけ、まっすぐに歩む姿も見どころです。

とにかく心がぽかぽかする優しい作品。