椎蕈

おおかみこどもの雨と雪の椎蕈のネタバレレビュー・内容・結末

おおかみこどもの雨と雪(2012年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

花に感情移入すればかなり泣ける作品だと思う。
人間として育っていきたい雪と狼として育っていきたい対極な子供たちのストーリーが良かった。
最後のシーンで雪のランドセルはボロボロだけど、雨のランドセルは綺麗だったのがそれを象徴してて良い。
わんぱくでよく狼の姿になっていた雪が人間になりたがって、狼が悪者の絵本をたくさん見てきて狼は嫌だって言ってた雨が狼になりたがるのが好き。

ただ、草平がずっとキモかった笑
雰囲気もセリフもクサ過ぎて、見ててキツい笑
終盤に学校で暮らすとかのくだりも意味分かんないし、「狼がやったから、雪は悪くないってこと」とか「ボクサーかレスラーにでもなって一匹狼で生きてく」とか「鍛える、鍛えて1人で生きる」とか「知ってた、雪が狼のこと、知ってた」とか、笑い方も「ししし!」だしマジでクサいセリフが多くて笑っちゃった。
ルフィと重ちー以外でししし!はやめて欲しい笑
それが頭に残り続けて雨が巣立っていく良いシーンにあんまり感情移入できなかったのが痛過ぎる笑

最初から雪のナレーションベースだったから何か意味があるんだろうと身構えてたけど、別にそんなに意味無かったのが残念だったかな。
中学生で寮に住んでるだけだったのは拍子抜けした。
花がナレーションしてた方がまだ良かった気がする。
まだ中学生だから全然時間も経ってないし。
勝手にこのあと何かあるって期待した自分が悪いけど、中盤から予測が付いてたラストのまま終わるのが少し残念だった。

エンディングが1番感動した。
歌も泣けるし、最終的に雨と雪が花の元を離れたから、2人が成長する過程を見せられるとしんみりする。
最後に父親が好きだった串焼きを供えるのも良かった。
椎蕈

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