バブル期のいわゆるトレンディドラマ、また本作を含む東映ニューやくざ映画で人気を博した陣内孝則が主演。
彼の演技やセリフは一本調子で、下手とは言わないまでも上手くない。
また怒鳴る、凄む、殴る蹴るばかりなため、観ていて飽きてきてしまう。
それは彼自身が、
「音楽で食っていけるんなら音楽を続けていたかったが、そういうわけにも行かなかったので俳優をやっている」
と発言していたそうなので起用した側の問題なのだろう。
ストーリーも同じく、実名・実話にこだわるとこうなってしまうのかと思うほど起承転結の妙趣に欠け、鑑賞後に残るものがない。
コミカルな役柄で友情出演(ほんのチョイ役)した浅野ゆう子、爆発ヘアの芦川よしみ、花屋の店員に三田寛子等々、へえーと思う脇役の顔ぶれが面白かったくらいなもの。