戦争ものでも潜水艦ものでもなく、冷戦下のスパイアクション。
謎めいたミッションのため、謎めいたひとたちを乗せて、原子力潜水艦で北極に向かうというのが主なストーリー。
シチュエーション的に「海の牙」に似てなくもない。潜水艦には極秘ミッションがよく似合う。
見どころは多くて、
•浸水する原子力潜水艦のトラブルシュート。
•北極海の氷山下の操艦。
特に撮影技術が素晴らしく、一般人では見ることができない風景を見せてくれるものという、映画そもそもの機能、役割を思い出させてくれるよう。
DVDには撮影監督についての紹介映像もおまけについてたくらい。
とはいえ、原作を読めばわかるのかもしれないけど、映画では変に省略されてる部分も多くあった。
だれがスパイなのかよくわからないし、マクガフィンがどうなったのかもよくわからなかった。
ラストの気球は、「グリーンベレー」や「ダークナイト」でもやってたフルトン回収システム(のアレンジ版?)だったのだろうか。
詳しくやる前にそのくだりは終わってしまって残念だった。
豪華キャストと豪華スタッフ、前奏、休憩、送り出し音楽ありの大作映画なんだけど、いまじゃこの企画はありえないよなぁと思いながらの視聴だった。
そんな映画がいまでは完全に埋もれてる。
面白かった。