WW2と同時期に起こっていたラップランド戦争(1944年9月15日 - 1945年4月25日)を背景にした極限状態のラブロマンス。
ヒロインである助産師が美形すぎてメガネ男子っぽいのがなかなかのハードルになっててるという変な映画。
フィンランドの中に、簡易的な強制収容所がつくられててそこでもホロコーストや非人道的な人体実験が行われているという設定は、史実に基づいているのかどうかググってもわからない。この映画についての資料が少ない。
ただ、居座り続けるドイツ軍兵士との間にできた子を生む生まないとか、乱暴された娘に対する家族の無理解とかは、実際にあったことなんだろうね。
このあたりは戦争の悲惨さというよりも、低い教育からくるものでもあるので見てて複雑だった。ただ、戦争も貧困(からくる低い教育)もどっちもダメってことだけはよくわかる。
撤退が決まってるのにまだ偉そうなドイツ軍とか、そんなドイツ軍に逆らえないフィンランドの市民とかの描写が楽しかった。
注文もある。初回からいきなりクンニとかちょっとどうかしてる濡れ場をなんとかしてほしかった。当時、日本はもちろん、アメリカにおいても口淫は変態的な行為だったはずなんだけど、フィンランドは違うのかな?
ラブロマンスのスパイスとして扱うのに戦争は重すぎるためか、なかなかこういう創作にお目にかかれないので、そういう意味でも面白かったです。