なちゅん

バスキアのなちゅんのレビュー・感想・評価

バスキア(1996年製作の映画)
3.8
ドキュメンタリーよりもこういう「物語化」されたものの方が導入にはいい。どんな人だったんだろうって前よりも興味を持てたもの。
かつての友人や恋人を蔑ろにしてスターダムを駆け上がっていく姿は、とても身勝手でエゴイスティックに映るけれど、彼はそんな態度と裏腹にとても心許なく寂しそうで、なんだか切なくなる。
天才を孤独にしてしまうのは「天才だ」と褒めそやして遠ざけることなように思う。

ジーナの赤リップが素敵。
ゲイリー・オールドマンがなんでもなく格好良い。かっこつけてもないし、何なら格好良い役でさえないんだけど、ゲイリーだというだけで格好良い。
あと特別、デヴィッド・ボウイのアンディ・ウォーホールが美しすぎて痺れた…ボウイ一体なんなんだ……
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