花とみつばち

反撥の花とみつばちのレビュー・感想・評価

反撥(1964年製作の映画)
4.0
ドヌーヴがイギリス映画、ポランスキー作品に出ているのはちょっと衝撃だった。内容がホラーだったから。

幼少の写真を見ても、いつ頃からだろうかいつも心ここに在らずという感じ。
男性に異常に嫌悪を抱く事から端を発したのか、猟奇的な本性が隠れているキャロル。
ガーリーな服装で美人である為、ボーイフレンドを夢中にさせるが、もっぱらキャロルにはそんな事おかまい無し。
姉が男性とイタリアへ不倫旅行へ。
一人でいるキャロルは妄想の中。
壁がバリバリと裂け、手が飛び出す。
そして見知らぬ男性にレイプされる…
ボーイフレンドを殴り殺し、下心いっぱいのアパートの大家をカミソリでめった切る。ここが彼女が狂ったクライマックス。
やたら仕出かした事柄を自分の目に触れ無い様に隠すだけなので、部屋は荒廃していく。
あんなに美しいドヌーヴが、神経質そうで照明の効果だろうか、異様な雰囲気を醸すポランスキーの演出は最高である。
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