RIO

反撥のRIOのレビュー・感想・評価

反撥(1964年製作の映画)
3.9
暗いな 暗いぞキャロル

凄い空虚感にパサつきが目立つ
カトリーヌ・ドヌーヴの髪も手に持ったパンやエステのマダムの肌までがパサパサ

キャロルの友だちは水滴の音
渇いた気持ちを宥めて静かに話を聞いてるみたい
スイッチをつけると壁にヒビが入ったり
めちゃめちゃわけ分からなくていい

クローネンバーグが描くようなキャロルの幻想
壁から出てくる腕に掴まれても抵抗できない
非現実で塗り替えてしまう現実
その為に嫌悪感だけで非人道的に目の前にいる人間に酷い行いが出来てしまう

大人になれなくて自分の殻に入ってました
お姉さんが唯一 キャロルにとって現実だったのかな
姉がバカンスに行ってしまってからじゃがいもの芽のようにキャロルの妄想の芽は気持ちの悪い感じでグングンと伸びていく

彼女の年齢が止まった時間をベッドに置いてあったぬいぐるみ🐻が教えてたみたいだった
そしてラストの幼い頃のあの表情は全ての物語を語っていて ポランスキー盛ってきました
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