何かと問題の多い監督ロマン・ポランスキー初期のサイコホラー。
数年後に、「ローズマリーの赤ちゃん」を撮っているだけあり、ロマン・ポランスキーのお得意のジャンルの作品になっている。
元々、繊細で神経質な女性の精神が崩壊していく様を淡々とホラーチックに見せていく。
カトリーヌ・ドヌーヴの美しさも、精神が崩壊していくと共に失われていき表情からは狂気を孕んでいく演技がすごい。
ほぼ、全編憂鬱さを漂わせオドオドしていているからこそ、同僚とチャップリンの「黄金狂時代」の話をして大笑いしているシーンがこの作品の唯一のホッとできるシーンになっていた。