ハマチンさんの映画レビュー・感想・評価

ハマチン

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ハート・オブ・ダークネス/コッポラの黙示録(1991年製作の映画)

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小学生の時に「地獄の黙示録 特別完全版」を怖いもの見たさで父親と見に行って燃え上がるジャングル、ワーグナーが鳴り響く襲撃、霧深い川を登る船、踊るダンサーに群がる兵隊、顔を白く塗られた原住民、生贄に捧げ>>続きを読む

パリ13区(2021年製作の映画)

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セックスにまつわる男女の恋愛物語。

オープニングクレジットからパリの街並みをバックにテクノチックな曲が流れ、ほぼ全編モノクロで洒落ている。
パリという街だからこそ成立する物語であり、他の国だったらた
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蜘蛛の瞳/修羅の狼 蜘蛛の瞳(1998年製作の映画)

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「蛇の道」に続けてこちらも鑑賞。
一度、暴力による復讐を終えるが再び暴力という虚無の世界に飲み込まれていく男の姿をヴァイオレンスとシュールな描写で紡がれている。

ダンカンの登場シーンから、武映画風味
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蛇の道(1998年製作の映画)

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柴咲コウが主演でセルフリメイクされる「蛇の道」

香川照之の怪演をはじめ、独特の空気感でホラーなのか、ヤクザ映画なのか、ジャンル分け出来ない黒沢清ワールド。
「CURE」の後に撮られたのがこの作品だか
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テオレマ 4Kスキャン版(1968年製作の映画)

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初パゾリーニ。

「ソドムの市」などで悪名高いパゾリーニということもあり、かなり辛抱強さが必要なことを覚悟して鑑賞。
しかし、こちらの作品は思いのほか、ストーリーラインとしては単純明快。
単純明快では
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グランツーリスモ(2023年製作の映画)

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ゲームの「グランツーリスモ」を映画化したの!?と、あまりゲームに詳しくない自分からしたら驚きだったが、ゲームを映画化したというわけではなく、ゲーマーから本物のレーサーになったというヤン・マーデンボロー>>続きを読む

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

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2024年60本目。
日本のみ公開が未定になっていてやっと日本でも公開を見た本作。
ダークナイトライジング以来、あまり相性が良くなかったノーランと今作で和解できたような気がする。
インセプション辺りか
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大人の見る繪本 生れてはみたけれど 4Kデジタル修復版(1932年製作の映画)

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子役たちの表情の豊かさに驚かされる。
主役の兄弟もだけど、脇を固める子役たちにもしっかり個性が作られており、いじめっ子までも愛嬌があるように見える。
子供たちからしたら、大人の言うことは絶対だし、大人
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ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士[完全版](2009年製作の映画)

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ミレニアムシリーズの完結編。

リスベットが、前作の最後で瀕死の状態に陥ったことでほぼ入院シーンに割かれており、リスベットが巨悪な組織に立ち向かう姿を期待していたため物足りなさがある。
後半の裁判まで
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ミレニアム2 火と戯れる女[完全版](2009年製作の映画)

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ミレニアムシリーズの二作目。
一作目に比べて、演出やストーリーのテンポ感が悪く、無駄なシーンやカットが多く、もっと編集で切れるところあるだろうとイライラさせられながら鑑賞。
ストーリー展開としては、リ
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ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女[完全版](2009年製作の映画)

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言わずと知れたベストセラーの映画化。
フィンチャー版の方は、だいぶ前に見ていたので朧げにストーリーを覚えていたが、今回初のオリジナル版を見てほぼフィンチャー版と構成は似ているが、結末が少し違う展開だっ
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山女(2022年製作の映画)

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岩手県遠野地方に纏わる伝承を集めた「遠野物語」をベースにして、18世紀の東北地方の飢饉に喘ぐ寒村を舞台にした作品。
罪人の家系の娘として暮らす村という世界では、息を潜め飢えに苦しみながら生きていた一人
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(1965年製作の映画)

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雪の桜田門をバックに重々しい空気の中、細かいカットの編集で井伊大老の出仕を待つ暗殺者たちを見せながらナレーションが入るオープニングから、グッと作品に引き込む「仁義なき戦い」などの実録ものを思わせるよう>>続きを読む

ミスト(2007年製作の映画)

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後味の悪いホラー映画といえば、この作品のことをよく聞くイメージだったが、そう言われても納得の後味の悪さだった。
スティーブンキングの原作とは、違う結末ということで原作も読んでみたい気持ちになった。
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クエンティン・タランティーノ 映画に愛された男(2019年製作の映画)

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映画の申し子クエンティンタランティーノの作品を一本ずつ紐解きながらタランティーノが映画に、撮影クルーに、どれだけ愛された映画監督なのかを追ったドキュメンタリー。

もっともっと、一本ずつをピックアップ
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ウエスト・サイド・ストーリー(2021年製作の映画)

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言わずと知れたブロードウェイミュージカルの映画化であり、ロバートワイズの「ウエストサイド物語」をスピルバーグがリメイク。

正直、なぜ今更「ウエストサイド」なの?と思いながらもスピルバーグだしいつか見
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ノクターナル・アニマルズ(2016年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

2024年50本目。
タイトルクレジットからインパクト炸裂でこれはただモノじゃない感満載で作品がスタートして、そこからは静かに淡々と現実世界と小説世界が交互に描かれていく。
一度、見ただけでは理解でき
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ペパーミント・キャンディー(1999年製作の映画)

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イ・チャンドンが世界に名を知られた一本。
初鑑賞となった作品だったが、これはあまりにも絶望的なドラマを敢えて逆行させることにより、なぜここまで彼の人生が絶望的になってしまったのかというのを見せていく。
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ヴィーガンズ・ハム(2021年製作の映画)

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フランスのブラックユーモアが凝縮されたコメディサイコスリラー!
タイトルを聞いただけではイマイチ想像ができなかったが、見ながらネタバレしてるタイトルだなと思ってしまった。

冷え切った夫婦が、殺人を犯
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市子(2023年製作の映画)

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婚約をした翌日に失踪した恋人の市子を探すうちに、今まで知らなかった本当の市子の実像が浮かび上がってくる・・・。

舞台挨拶で、市子を演じた杉咲花が涙を流してこの作品について話していたのが印象にあったが
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ラルジャン(1983年製作の映画)

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10年ほど前に大学の授業で見た時は退屈な映画だと思っていたが、独特の演出が印象に残っており、それからはブレッソン作品をリマスターされ映画館で再上映される度に見に行っている。
今回、ラルジャンに関しては
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白い花びら(1998年製作の映画)

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穏やかに静かに、貧しいけど幸せに暮らすキャベツ農家の夫婦の悲しい物語。
1911年にユハニ・アホが執筆した原作を
カウリスマキが、常連の役者陣たちを使いモノクロとサイレントで映画化。
「浮き雲」と「過
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SISU/シス 不死身の男(2022年製作の映画)

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ナチスに街を焼き尽くされたフィンランドの凍てつく大地で、不死身の男が一人立ち向かう!!

単純明快で、90分ほどにギュッとサバイバルを繰り広げられていて楽しめた。
地雷で吹っ飛ばされそうが、火だるまに
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ラヴィ・ド・ボエーム(1992年製作の映画)

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昨年のユーロスペースでのカウリスマキ特集で見逃した作品。

これは、映画館で見たかった!!!
「浮き雲」が個人的に一番好きだと思っていたが、それを塗り替えてしまうぐらい好きなカウリスマキ作品となった。
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三十九夜(1935年製作の映画)

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 シンプルなストーリーと展開だけど、ヒッチコックお得意の巻き込まれサスペンス。
 1935年の作品であるので、古さがあるのは否めないけどサスペンスあり、アクションあり、ロマンスありで、テンポよくトント
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GONIN2(1996年製作の映画)

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邦画界のヴァイオレンスといえば北野武と石井隆。
三池崇史は、正直漫画っぽい暴力描写が苦手。

前作の「GONIN」は落ちぶれた男たちが命をかけてヤクザから金を奪ったが、今回は女たちの戦い。
相変わらず
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コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

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 今年40本目。
 フランス映画「エール!」のリメイク作品。
 コーダとは、聴覚障害者の家族を持つ聴者のことだと初めて知った。

 父、母、兄は聴覚障害者で、次女だけが聴者という家族構成のなかで、歌を
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眼の壁(1958年製作の映画)

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 松本清張の「眼の壁」を原作に佐田啓二主演の社会派サスペンス。
 
 古さを感じ得ないけど松本清張原作の映画って、見始めるとグッと引き込まれる魅力がある。
 新婚旅行を変更して、仕事に行ってしまうなど
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ヴァチカンのエクソシスト(2023年製作の映画)

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ベスパで登場するエクソシストとかオシャレすぎっ。笑

実在した数万回悪魔祓いをしたアモルト神父の回顧録が原作ということらしいが、どこまでが本当なのだろうか?
こんなのを数万回やってたら、命がいくつあっ
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トラフィック(2000年製作の映画)

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ソダーバーグの作品の中で、一番好きな作品!
ストーリーは硬派な社会派群像劇でありながら、映像のコントラストや色を変えたり、手持ちカメラでドキュメンタリータッチな撮影をしていたりと、ソダーバーグらしい映
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裁かるゝジャンヌ(1928年製作の映画)

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ゴダールの「女と男のいる舗道」でナナがこの作品を見て涙を流すシーンでも有名な作品。

約100年も前にこの作品を作った、カール・テオドア・ドライヤー恐るべし。

信仰を貫いたジャンヌと信仰を説きながら
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反撥(1964年製作の映画)

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何かと問題の多い監督ロマン・ポランスキー初期のサイコホラー。

数年後に、「ローズマリーの赤ちゃん」を撮っているだけあり、ロマン・ポランスキーのお得意のジャンルの作品になっている。

元々、繊細で神経
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アメリカン・サイコ(2000年製作の映画)

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全てに完璧を求め、同僚たちの中でも自分が一番優秀で、一番の成功者でなければならない男の趣味は「快楽殺人」。

イケメンで、金も、名誉も権力も全てを兼ね備えながら「殺人」を趣味として夜な夜なコールガール
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Mr.ノーバディ(2021年製作の映画)

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「96時間」や「イコライザー」シリーズなど、おっさん怒らせたら怖いぞ系の新しいシリーズものになりそうな作品。
次作の脚本執筆が進行しているとのことで、また楽しみなシリーズものが増えそうな予感。

日頃
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恐怖の報酬 オリジナル完全版(1977年製作の映画)

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アンリ=ジョルジュ・クルーゾーの傑作「恐怖の報酬」のリメイクを「フレンチ・コネクション」や「エクソシスト」のウィリアム・フリードキンが監督。

フリードキンの演出力で、グイグイと最後まで惹きつけられる
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ヒート(1995年製作の映画)

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「ヒート2」を読むために、復習のために再鑑賞。

男同士の対決を、前半は登場人物たちのそれぞれの状況を丁寧に描きつつ強盗と刑事のそれぞれプロフェッショナルな仕事っぷりを見せ、中盤の銀行強盗から街中での
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