お殿様との出会いによる人探しと鞠子さんへの恋心を描いた男はつらいよシリーズ第十九作
素朴に真っ当にいい回でお気に入り
寅さんとお殿様の友情が微笑ましいし、
こんなこと言うたら失礼やけど、
珍しく寅さんの嫌な部分はあんまり
描かれてなくて素敵な部分が
沢山描かれてたのがめっちゃ良かった
どんな人でも分け隔てなく接して
仲良くなれる寅さんに、
どんな人でも相手の気持ちを
汲んであげられる寅さんに心温まる
時代錯誤なお殿様も可愛かった
下灘駅始まりテンション上がる
自分の行った場所が映るとやっぱり嬉しい
帰ってきた寅さんの鯉のぼり騒動は最高
必死に隠そうとするみんなも、さくらさんの
「もっと小さいのを買ったら良かった」も笑う
今回鯉のぼり騒動で出て行かへんかったのは
珍しいと思ってたら野良犬トラの件で
すぐに出て行くのも笑っちゃっま
お殿様と仲良くなって末の息子の嫁である
鞠子さんを探す手伝いを安請合いした寅さん
東京中を探し回るけど見つかる訳なくて
諦めて逃げようとしたところに
大洲の宿で出会った女の人と再会し、
その女性が鞠子さんであることが発覚
まさしく寅さんが引き寄せた運命の発見やね
お殿様と鞠子さんが会うシーンめっちゃ感動
子を想う親の気持ち、夫を想う嫁の気持ち、
同じ人を愛するお殿様と鞠子さんが
打ち解け合う姿に胸が熱くなった
鞠子さんの夫になって大洲に住んで欲しい
っていうお殿様の手紙に寅さんが歓喜したものの
鞠子さんには決めた人がいることで
お殿様の夢も寅さんの夢も潰えることに...
これはお殿様は寂しい想いをしたやろうし、
寅さんはとっても悲しかったやろうなぁ...
ラストで寂しさを案じてお殿様のいる
大洲に顔出したらお殿様が離してくれず
大洲から出られない寅さんにほっこりした
あのすぐに客人を返したがる側近の
吉田さんが今度は出て行かないように
寅さん見張ってるってのも嬉しかった
「あの人と結婚する男は死んだ亭主のことで
やきもちなんか焼かねぇだろうな
でも、ほんとにそんな男なんているのかな？」
