カトマンズの掟

野獣都市のカトマンズの掟のレビュー・感想・評価

野獣都市(1970年製作の映画)
-
孤独な大学生有馬青年は、実業家石浜に拳銃の腕を買われて運転手、ガードマンとして雇われた。
親なしの有馬、非行に走る娘に手を焼き息子を欲しがった石浜、二人は段々と本当の親子のような信頼関係になっていく。
一方で石浜の実の子を巡るシーンもあり、実は「親子」がテーマの一つかもしれない。

OPの活発な学生運動、70年安保の映像と主題歌のフォークソング「疎外者の子守唄」。全体的に70年代初頭の雰囲気が漂う。
60年安保あたりの同じ大藪春彦原作ハードボイルド『野獣死すべし』とは作品の雰囲気が全く違うので、比較しても面白いかも。あと作品における「野獣」の意味の違いも。
東宝のハードボイルドもイイね。