このレビューはネタバレを含みます
“Smile you, san of a bitch!”
友人と鑑賞。緊迫感のある2時間だった。
陸上シーンで地味に面白かったのは、危機を訴えてたにも関わらず市長や議会に取り合ってもらえずに、起きた事故の犠牲者の母から引っ叩かれるシーン。警察署長という身分の悲哀が現れてて切なかったし、サメだけの映画ではないなあと感じた。
海上シーンは息を飲む展開続きで、潮風と緊張と喉の渇きが伝わってくるようだった。ヘミングウェイの『老人と海』をどことなく彷彿とさせる気がするね、と友人と意見が合致した。
撮影方法や音響で上手だなと思ったのは、陸上と海中の表現方法。ビーチに人が集まるシーンでは陽気な音楽をかけ、海中では下から人の脚を音楽なし(あるいは、有名なあの音楽)で写すことで対比することに成功していると思う。海面スレスレから写す技法も素晴らしい。
名作の名作たる所以を見た気がします。おススメです。