景

うる星やつら オンリー・ユーの景のネタバレレビュー・内容・結末

3.0

このレビューはネタバレを含みます

高橋留美子の作品は『らんま1/2』と『めぞん一刻』しか知らないので『うる星やつら』をちゃんと見るのは劇場版が初めてだったけど、この時からすでにキャラクターのフォーマットが固まってて瞬時に「高橋留美子の世界」だと分かる安心感が心地良かった。ラムちゃんは雷をガンガン落としたりするし嫌だと言っても押しかけてくるようなヒロインだけど、あんまり嫌な感じがしないのは高橋留美子の力によるところが大きそう。あと、自分でも描きたくなるようなキャラクターデザインだよね。それくらい可愛い。一方、あたるは今回見ただけでも自分を棚上げしまくるようなクズで、何故ラムちゃんがそこまであたるに夢中なのかは分からないけど、『うる星やつら』がそういう作品なんだろうとすんなり受け入れられた。だって高橋留美子だし。しかし11年もあたるとの結婚の日を待ち続けたのにあんなオチで終わってしまい、迷惑な趣味(?)はあるにせよちょっとエルが可哀想になったな……(余談だけどエル星に連れてこられたあたるがご飯を食べる時に、星のふりかけをかけるところが好き)。

しかしこの作品の監督が押井守だというのは驚き。いや別に押井守のことはほとんど知らないけど、なんとなくこういう作品を作る人だとは予想してなかった。
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