景さんの映画レビュー・感想・評価

景

映画(897)
ドラマ(0)
アニメ(0)

ブレードランナー ファイナル・カット(2007年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

レプリカントとブレードランナーそれぞれの特性が分かりにくいし、ストーリーも強引なところがある一方で退屈を感じる場面もあり、正直あまり面白くないなと思ってしまった。ただ、終盤は良かった。

世界観は素晴
>>続きを読む

コクリコ坂から(2011年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

カルチェラタンの存続とか兄妹の血の繋がりとか、物語の軸に据えられた問題があっさり解決するのでちょっと盛り上がりに欠けるきらいはある。最後、外国航路船に向かって走るところはいかにもジブリって感じでちょっ>>続きを読む

ピクニック at ハンギング・ロック 4Kレストア版(1975年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

昔見た時はすごく好きだったのに今見ると「あれ?」ってなる映画は時々あるけど、今回がわりとそんな感じだった。受け止め方や感じ方は水物なのでそういうことも普通にあるけど、やっぱりちょっと切なくなるな毎回。>>続きを読む

いまを生きる(1989年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

歌詞ならともかく詩にはあまり興味がないし、キーティング先生の型破りな言動も「ロビン・ウィリアムが演じる」という時点で予想できたキャラクターそのままで、正直私にはそこまで刺さりはしなかった(ただ、ロビン>>続きを読む

タクシー運転⼿ 〜約束は海を越えて〜(2017年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

光州事件を扱う重い内容なのに、コッテコテの人情映画になっているのでかなり入りやすい映画でした。その分少し軽い印象はあるけど、これはこれで振り切って作られていていいんじゃないかと思う。どんなにベタな展開>>続きを読む

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

ランティモスの主な作品は『女王陛下』だけ未視聴、という状況で鑑賞したら、思ったよりエンタメしてたし分かりやすくなっててびっくりした。コメディ映画として楽しませてもらったことが意外だったんだけど、特にベ>>続きを読む

名探偵コナン 紺青の拳(2019年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

トンチキ映画と聞いてたけど確かにトンチキ映画だった。パスポートを持てないコナンの色々アウトな渡航方法とか、肌が焼けただけで現地の少年だと勘違いされるコナンとか(新一の正体がキッドだとは気づくのにコナン>>続きを読む

シティーハンター(2024年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

アクションとコメディとシリアスのメリハリが心地良く、最初から最後まで面白かった。原作はほぼ知らない(フランス版は見た)のに「良い実写映画だな」と思えたのが奇妙で、そこもなんか面白かった。「もっこり」ネ>>続きを読む

貴公子(2023年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

『新しき世界』が傑作だったので期待してたんだけど、期待を上回ることはなかった。ライトな作風自体は、これはこれでいいんじゃないかと思う。

キム・ソンホ演じる "友達" のキャラクターは強い既視感こそあ
>>続きを読む

ポップスが最高に輝いた夜(2024年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

マイケル・ジャクソン以外はほぼ存じ上げないミュージシャンばかりだったけど、そんな私でも「大量の一流スターをマネージャー抜きで急遽一ヶ所に集めるとどうなるか」がよく分かって面白かった。「幼稚園の初日」と>>続きを読む

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

ノーランの作品は前作の『テネット』が合わなかったから今回はどうかなと思ったけど、面白いじゃん! まさか法廷劇だとは思わなかったけど、恐ろしくテンポがいいからか退屈しなかった。戦場の様子が一切描かれない>>続きを読む

AI崩壊(2020年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

中盤までは楽しかった。桐生の逃亡劇、桐生を追う「百眼」の存在、犯人の正体(私は悟が犯人だと思っていたので彼の死には驚いた)、といった要素が絡んで退屈しなかった。それと邦画は映像面でも他国に比べて遅れを>>続きを読む

名探偵コナン ハロウィンの花嫁(2022年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

「コナン」の映画は評判がいいものでも合わないことの方が多いので、今回もそんなに期待せずに見たけど面白かった。映画を作るにあたり、キャラクターの魅力を押し出すこととトンチキアクションの描写に振り切ったの>>続きを読む

イノセント・ガーデン(2013年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

人に「好みだと思う」とおすすめされていた映画で、確かに私が好みそうな作品でした。が、結局は刺さりそうで刺さらなかった。ただ、面白かったかと聞かれたらイエスと答える。

特に映像は素晴らしかった。オープ
>>続きを読む

電車男(2005年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

ラブストーリーとして見るには物足りなかった。エルメスが物語の中でまったく動かず「主人公にとって都合の良い美しい女性」でしかなかったからなんだけど、そもそもの電車男の物語が2chでの報告という形で展開し>>続きを読む

コカイン・ベア(2023年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

普通に面白かった。この手の作品は雑なのも多い印象があるけど、意外にきちんとしてて驚いた。クマのCGはハイクオリティだし、ゴア描写もちゃんとある。ゴア描写よりもジャンプスケア演出の多さの方にぐったりさせ>>続きを読む

風が吹くとき(1986年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

戦争映画にカテゴライズされるとは思うけど、知識を有してないが故の正常性バイアスの生々しさが印象的だった。優しい絵柄のアニメーションで描かれた人物と、時折挟まれる実写映像の組み合わせもなんかゾッとする。>>続きを読む

アネット(2021年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

変な映画なんだけど好みの映画でした。面白かった。昔はミュージカルがかなり苦手だった私が、ダークな内容とはいえほぼ歌声で構成されているような作品をここまで気に入るまでになったことに自分でもちょっと驚くん>>続きを読む

リベリオン(2002年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

虚淵玄による『リベリオン』の二次創作ゲーム(これがめちゃくちゃ面白い)をプレイするために以前見たことがあるけど、今見ても面白かった。ロマンに満ちたガン=カタは何度見てもいいものですね。クリスチャン・ベ>>続きを読む

スミス都へ行く(1939年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

汚職政治家の思惑により政界に担ぎ出された真っ直ぐな新人議員スミスと、その有能な秘書サンダースを中心に、巨悪に主人公が立ち向かうというストーリーの分かりやすさがいいよね。お手本のような起承転結。

キャ
>>続きを読む

劇場版 アーヤと魔女(2020年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

あまり期待してなかったけど、思ったよりは楽しく見れた。アーヤのキャラクターが明確なのが良かったのだと思う。宮崎駿だとああいう「強かな少女主人公」は描かない気もするもんな。あと単純な「幼い少女の成長物語>>続きを読む

死霊の盆踊り(1965年製作の映画)

1.0

このレビューはネタバレを含みます

何度も見るのをやめようかと思ったけどそういう映画だと知った上で見たんだからちゃんと最後まで見るべきだ、と謎の責任感(?)を発揮して完走してしまった。でも終盤は耐え切れずに生まれて初めて倍速視聴した。謎>>続きを読む

ザ・フライ(1986年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

想像していた以上に面白かった。主人公がハエと融合してしまう話なのでグロいけど、ホラー要素のあるロマンスムービーだったのが意外でした。主要登場人物も主人公のセス、ヒロインのヴェロニカ、ヒロインの元カレス>>続きを読む

イカロス(2017年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

ドーピングしても簡単にすり抜けられるのであれば薬物検査に意味などないのでは? と疑問を持つ→ブライアン監督自らドーピングして検証していく→アドバイスが欲しいのでロシア人のドーピングのスペシャリストを紹>>続きを読む

星の王子ニューヨークへ行く(1988年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

冒頭はギャグがあまり笑えなくてなかなか乗れなかったけど、ニューヨークに舞台を移してからはまあまあ楽しく見れた。アキームとリサは良くも悪くも「普通の主人公とヒロイン」って感じだったけど、アキームの世話役>>続きを読む

アステロイド・シティ(2023年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

今まで見たウェスアン映画(全部見てるわけではないが)の中で話は一番ようわからん。ターコイズブルーの空が印象的なアステロイド・シティという舞台劇、モノクロの舞台裏、更にそれらを映すテレビのメイキング番組>>続きを読む

最強のふたり(2011年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

ドラマティックな展開は一切見られず、首から下が麻痺になった大富豪が貧困層の青年をそばに置いたら意外に楽しかったね的な話で、思っていた以上にシンプルな話だった。フィリップとドリスの他愛のないやり取りだけ>>続きを読む

aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

クリストファー・ノーランが好きな映画として挙げていたので鑑賞。基本的には父親と娘のトルコでの刹那的な夏休みを描いていて、劇的な何かが起こったりはしないけど、最後まで退屈を感じることはなかった。いい映画>>続きを読む

ドラえもん のび太とブリキの迷宮(1993年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

ロボットの反乱を扱う作品は珍しくもなく、ナポギストラーも『ターミネーター』のスカイネットみたいなものだけど、「ロボットに頼る主人公を描く漫画で、便利な機械に頼り切ることへの警鐘を鳴らす話を描いている」>>続きを読む

ラバー、ストーカー、キラー(2024年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

『ザ!世界仰天ニュース』でやってそうなドキュメンタリーだった。登場人物が少ないので真犯人はすぐ目星がついたけど、「犯人はすぐ分かるからつまらない」というわけではなく、当事者たちがどの時点で気づくのか、>>続きを読む

或る夜の出来事(1934年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

やり手の新聞記者と世間知らずな令嬢による、素直じゃない二人の道中劇が楽しかった。ピーターとエリーの設定からしてもちょっと『ローマの休日』を思い出すんよね。

ラストはジェリコの壁が崩れるところで終わる
>>続きを読む

里見八犬伝(1983年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

面白い作品というわけではないんだけど、舞台のセットはすごいしアクションも頑張っているし、あとシュールな要素もちょいちょいあったりして、意外にも記憶に残りそうな映画ではあるかもしれない。

まず印象に残
>>続きを読む

劇場版 ゲゲゲの鬼太郎 日本爆裂!!(2008年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

今も大ヒット中の『ゲ謎』は私には期待外れだったけど、こちらも人に勧められていたので鑑賞。面白かった。 テレビアニメ版は見たことがないけど問題なく楽しめたし、冒頭の40周年記念で歴代鬼太郎が集結するオー>>続きを読む

ドラえもん のび太と雲の王国(1992年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

子供の頃に見て以来でほとんど内容を覚えてなかったから、こんなに重い作品だとは思わず驚いた。直前に見ていたのが奇しくも『もののけ姫』だったんだけど、それぞれの形で共通するテーマにアプローチしているのが面>>続きを読む

もののけ姫(1997年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

見たことがなかった『もののけ姫』をようやく見た。噂に違わぬ名作でした。重いテーマに対して時間はそこまでの長尺というわけでもなく、話が壮大なだけにちょっと詰め込みすぎている感もなくはないけど、それがすん>>続きを読む

美女と野獣(2017年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

ディズニー映画で一番好きなのが『美女と野獣』で、エマ・ワトソンも好きなのと最近二度もディズニーランドに行って『美女と野獣』のアトラクションを堪能してきたので、そろそろ実写版も見ようかなという気になった>>続きを読む

>|