ビリケン

パルプ・フィクションのビリケンのレビュー・感想・評価

パルプ・フィクション(1994年製作の映画)
4.0
1990年代の名作 タランティーノ監督2作目のギャング映画!
伏線回収型映画のため、考えるのが好きな方、キャストファンにはかなりオススメ☆

映画の構成として、3つのストーリーがそれぞれに展開され、時系列をズラして最後に繋がっていく伏線回収の映画で、現代の伊坂幸太郎を思わせる作品(個人的には好きなやつ)
ギャング編、強盗編、カップル編が所々で交わってくるが、それぞれのストーリーが面白く気づけば最後にピン と繋がるところが爽快だ。
トラボルタとユマサーマンのデートシーンでのクールなツイストが有名であるが、独特の緊張感と雰囲気にとても引き込まれた。

シリアスなシーンが多いのだが、ギャング編でも、ブルースウィルスのシーンでも暴力的な場面がシュールに描かれており、また「重要なシーンはトイレにいる時に起こる」 といった設定も一貫してて面白い。

ただ最後のまとめについては少し物足りなさが残った。
ボクシングの試合で殺されたのは誰なのか、アタッシュケースにはなにが入っていたのか、トラボルタはなぜ最後にあっさり殺されてしまったのか(これについては描き方だが…)個人的には腑に落ちない所もあった作品でした。