みんと

家庭のみんとのレビュー・感想・評価

家庭(1970年製作の映画)
3.9
楽しかった!!!

あのアントワーヌが家庭を持って大丈夫?!
いやいや、大丈夫な訳ないよね~笑

いつまで経っても大人になれない、ままごとみたいな家庭生活。トリュフォーの分身とされるアントワーヌだけど、なんだか似て見えたドワネルシリーズの4作目。

相変わらず憎めない茶目っ気。ユーモアたっぷりに描いてるとは言え冷静になるとイラッとするリアルさだった。
イクメンなんてそっちのけ、逆ギレも早ければ甚だしい。おまけに浮気もする。しかも相手は日本人。

もはやコントのように、やりたい放題のトリュフォー節、分身として正当化してるとしか思えない節も。笑

相変わらずクロード・ジャドが可愛い。今作ではメガネ女子ぶりも素敵。けど、なりきり日本人姿にはアレレ?笑っちゃう。
と言うか、まだまだこの頃の日本のイメージってヘンテコ。
多すぎる風鈴も、大きすぎる提灯も笑える。和様式に悪戦苦闘のアントワーヌも実にリアルで笑える。

そして、明らかにゴダールを意識した“勝手にしやがれ”、ヨロヨロ登場のタチ伯父さん、『去年マリエンパートで』…と遊び心もオマージュもたっぷりだった。

あと、しっかり脚フェチぶりが窺える、脚のクローズアップは多め!笑


ダメダメ男子に「ドワネルしてるね~」と言っても、決して悪口にならない感じがまさにドワネルの魅力だと思う。笑笑
みんと

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