『柔らかい肌』に続きトリュフォー作品のCS録画鑑賞2本目。
『終電車』や『隣の女』は公開時に劇場で観た記憶(40年程前)が微かに残ってるのに、本作は観たような観てないような・・・
でもオープニングのドルリューのテーマ曲はしっかり聞き覚えあり。
でもFMの映画音楽の番組で何度も聞いて憶えているだけかもしれないし・・・
社長秘書の主人公(ファニー・アルダン)が殺人容疑をかけられた社長(ジャン・ルイ・トランティニャン)のために奔走する話。
あえてモノクロでヒッチコック風サスペンスを展開しながらも、今回はいつにも増して明るく軽快なノリでコミカル・タッチ。
ファニー・アルダンが他の映画より明るくキレイで颯爽と歩く姿がとてもカッコよく、これはアルダンのための映画だなと思ったら、アルダンはこの時期トリュフォーの奥さんで実際にアルダンのめに企画された映画だったと知って納得。
しかしトリュフォーはこの直後に脳腫瘍がみつかり、本作が遺作となってしまいました。
オープニングの犬はアルダンの犬かと思ったら後ろからついてきてるだけ? 野良犬には見えませんが。
『柔らかい肌』と同じく本作でも映画館が出てきて、ここで公開中の映画はキューブリックの『突撃』。
映画館の窓口の女性の声を確認するためにアルダンが電話して『突撃』は恋愛映画ですか?などとアホな質問をして話を引っ張るシーンあり。
フリードキン版『恐怖の報酬』のポスターも貼ってありました。
ホテルの部屋の番号も『柔らかい~』と同じく“813号室”。
この番号はアルセーヌ・ルパンものの一作のタイトルらしく、トリュフォーのお気に入りの番号なんだとか。
で、観終わってからも結局、過去にやっぱり観たような観てないような・・・