オーウェン

英雄の証明のオーウェンのレビュー・感想・評価

英雄の証明(2011年製作の映画)
3.0
レイフ・ファインズもとうとう監督業に乗り出した。
1作目は往々にして自分の身近な題材に手を出すというが、ファインズはロイヤルシェイクスピアの出身なのでこの選択は頷ける。

ローマ侵略を阻止した国の英雄としてもてはやされるコリオレイナス。
遂には政界が彼を誘おうとするが、元来の勝ち気な性格で歯に衣着せぬ言動で民衆の不評を買い、裁判沙汰にまで発展する。

舞台は現代のくせに皆シェイクスピアの演技口調で喋ってくる。
最初こそ戸惑いを見せたが、次第にこの世界観にのめり込ませてくる。
ファインズはもちろんだが、その母親を演じたヴァネッサ・レッドグレーヴの請いは真実味がある。

機能していない人物もいるなど評価は分かれるが、個人的には中々楽しめた。
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