ゾロ

英雄の証明のゾロのレビュー・感想・評価

英雄の証明(2011年製作の映画)
3.0
シェイクスピアの悲劇を鑑賞
どの時代も、元凶の元は≪嫉妬≫

古代ローマの伝説的将軍
ガイウス・マルキウス・コリオラヌスをモデルに
シェイクスピアが悲劇を描いた戯曲”コリオレイナス”

本作の舞台を現代に置き換えた映画化作品

一言で言うと、解りづらく
邦題に違和感を感じる

説明が無さすぎて、世界観が伝わらいづらい

①帝政ローマの政治体制の知識
②シェイクスピアの原作

①が不足していると
民衆や議員、将軍の立ち位置や
政治的パワーバランスが解らない

②が不足していると
コリオレイナス(レイフ・ファインズ)の
行動原理がよく、解らない



①共和政ローマの時代
モデルの将軍の時代は紀元前500年頃
この時代の政治体制は議会政治

苦い経験から”独裁”を徹底的に
排除した共和政ローマ時代

【執政官(コンスル)】が最高官職
定員2名。任期1年。兵員会から選出。

民衆のご意見番として、対抗勢力の
平民会から選出される【護民官】

単純に言うと、
【コンスル】を狙う将軍(貴族)が
【護民官】に邪魔される物語


※映画の中では上記設定と推測

 元老院の影響力増大
 平民から選出可能となるコンスル
 独裁官(ディクタトル) 

この辺は、この後の時代と想定


以下、ネタバレあり
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②腑に落ちなかったので鑑賞後に
wikiを確認して、説明不足と感じた点を補足

















王が追放され情勢が不安定なローマ

食料不足に暴動を起こす貧民は
食料支給反対の将軍(コリオレイナス)に対し憤り
将軍は、兵役が出来ない貧民に対し憤っていた

そんな折、天敵であるヴォルサイ人の将軍
(オーフィディアス)が侵攻してくる

戦果を挙げた事で、母や他の貴族から
強く推挙され【コンスル】の選挙出馬を決意した
コリオレイナスだが、貧民から信任を得る為に
媚びた選挙活動はしたくなかった

一度は、貧民から信任を得たが
反対している護民官二名の策略で
信任を取り消され追放までさせられてしまう

追放された将軍(コリオレイナス)の
とった行動は・・・・
ゾロ

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