ヒトラーの最期。
その時代の最期。
周りの人間の人生の最期。
ヒトラーを、世界史の勉強でしか知らず、
あー、そんな時代があったんだ。恐ろしいな。
と、なんだか現実味を感じないまま生きてきたけど、秘書のインタビューを見てやっと、本当にこんな事があって、こんな人達がいたんだ。とやっと実感が湧いた。
最近よく戦争ものの映画を観るが、観た後の答えはいつも同じ。
なんでこんな事を。なんで。
そしてこの人達の悲しみと苦しみとやりきれない想いの上で今の世界がある事。
同情なんて、弱いものがする愚かな感情だ。
国を、国民を守るためのはずの戦いが、国民を見捨てただの意地だけで戦いを続けるヒトラーの姿に、誓いを立てた人達の終わりを感じ、離れ始めるシーン。
それでも忠誠を誓い、自殺を決意する者たち。
さまざまな感情が渦巻いてた。
総統でない時の人間らしいヒトラーが垣間見れて、近くからでしか見られないリアルな人間性を描いた映画でした。
非ナチの社会で子供を育てたくないと家族を殺す母親。思想が強すぎることへの脅威と恐ろしさをも感じました。