嘘字幕のシーンがなんて言ってるのか気になって鑑賞。
ヒトラーと側近たちと秘書と軍医の12日間。
ヒトラーといえば残虐な人間性なんかを思い浮かべるが、この作品ではもう少し違う面も見ることが出来る。
劇中でのヒトラーは、側近に「国民は助けてほしい」と言われると「自業自得だ、同情はしない」と答える一方、秘書達女性陣に優しさを見せたり、子供の市民兵を見たあと涙を堪えるような姿を見せたりもする。
秘書ユンゲとヒトラーの妻エヴァの
「私生活ではお優しい、その一方で、冷酷な言い方も」
「"総統"の時ね」
という会話からもヒトラーの人間味が伝わる。
ヒトラーを残虐な総統に仕立てていったのはヒトラーを盲信する者たちの力もあったのではないかと感じた。
エヴァ達女性陣やヒトラーが地下要塞で"苦しまない美しい死に方"や"楽な死に方"について話している頃、地上では人々が次々に砲撃や銃撃で死に、子供の市民兵が自決し、同じ国民同士なのに軍人が市民を殺している。地上でその様を最前線で見てきた軍医の言葉と、次々に自決していく地下にいた側近達の対比。
そしてヒトラーは悲惨な地上をほとんど見ることなく降伏もせず自決。
観たきっかけは総統閣下シリーズだったが、3時間見入った映画だった。