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ヒトラー 〜最期の12日間〜のnorimのネタバレレビュー・内容・結末

ヒトラー 〜最期の12日間〜(2004年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

正確にはヒトラーが自決してからも30分以上続く「ナチス最期の12日間」。ベルリン陥落直前まで追い込まれ、正常な判断力を失っていき国民より自らの身を大事にする言動を繰り返しすナチス幹部たち。最も信頼していたヒムラーにまで裏切られて、最後に愛人のエバと命を断ったヒトラーは何を思っただろうか。

ヒトラーの死後は後を追うように次々にほとんどの幹部が自殺する。特にゲッペルズの妻が自らの子供を一人一人薬殺するシーンは異様としか言いようもない。それぞれ何百万人もの民衆を死に追いやった張本人なのだが、それでもこれらのシーンは切ない。

改めて戦争の無情さとそれを引き起こしてしまう集団心理の怖さを思い知らされる。
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