栗林55

ヒトラー 〜最期の12日間〜の栗林55のレビュー・感想・評価

ヒトラー 〜最期の12日間〜(2004年製作の映画)
3.8
【ナチスの思想に理解できない人(きっと皆さん)は、観ると本当に不快になる】
「あなたは国民の総統です」


途中でほんまに観たくなくなった…


タイトルから想像したのとは違う展開で、ヒトラーが主人公というよりも、ヒトラーに振り回される様々なドイツ国民が主人公かな。
秘書、軍医、子供、抗戦的な兵士、冷静な兵士……
彼らが一体どのような選択をしたのかという、戦争ものなので一応実話です。


<最期の12日間>ということで、冒頭いきなりドイツ敗北ムードのWWⅡ
つまり、戦争の展開・アクションなどが魅力なのではなく、
戦争終盤独特の、もう無理や‼︎いやまだいける‼︎どうすれば良いんだ‼︎という悲壮感😣
そんな中、話し合いを打ち消す、絶対総統ヒトラーの御言葉が連発されます。

「戦時に市民など存在せん」
「戦争に負けたら国民が何になる」
「我々は国民に強制はしてない。彼らが我々に委ねたのだ。自業自得だ」


ヒトラーの非人道さは勿論やけど、それに加えてヒトラーに盲信しているナチズムの気の狂いように吐き気がする😠むしろこの周りの人々の方が、見ていて理解できなくてしんどかった。何人かは冷静になった人々もいるけど、多くはヒトラーを見捨てられないみたいな思考になってる。洗脳ですよね…
「これは現実?悪夢みたい。目覚めたいのに、ダメだわ。いつまでも続いて…」

逃げずにパーティーして現実逃避してたけど、結局逃げる。
人間とは所詮そんなものか😔
「ずっと思ってた。きっと何とかなると」

特に、あの母親が子供たちにしたこと。
これは観てられなかった。あまりにもクズな行為。普段から人に対して「許せない」って言うのはあんま好きじゃないけど、このシーンだけは許せなかった‼︎‼︎😡😡
「総統亡き後の世界など生きるに値しないわ。子供たちも同じ。あまりにも哀れですもの」


でもやっぱりヒトラーの神経が一番おかしい。

謝りながら毒薬を渡していくヒトラー
裏切り者の処罰に全力を注ぎたいヒトラー
「正気を失ったのか」
それはあなたや…😩

「たとえ脱出できたとしてもそれで安心できるはずもない」
ほらね、結局自分のことを守りたいからだけなんよ。周りはただのコマとしか見てない。なのに周りは絶対神のように敬う…
恐ろしい…😫

その場で結婚してすぐ心中って…妻も引くに引けない状態になってるのは、自分でも分かっているんでしょうけどね😩

自分の死ぬ時まで周りに迷惑かけさせるし、挙げ句の果てに自殺するように約束させるなんて……😡



これは、ドイツが製作しているというのが、とても大きな意味のある作品ですね🇩🇪👍
だって、
ナチスのことをとことん不快に描いてる‼︎
そしてこれが、本国でも肯定的に受け入れられたようです👏

敗戦国が永遠に肩身が狭いってのは、戦勝国が永遠に傲慢であることと同じくらいおかしいと思う。でも、現実を知らなければいけないというのは勝ち負け関係なく大切なこと。
今作が受け入れられたのは、その悲惨な事実を知らなければいけないという純粋なメッセージが読み取れたからでしょうね😌


映画としては🎞
多視点で進むので誰かに感情移入するタイプではないかな🤔
銃撃戦も激しいし、結構ショッキングな殺傷シーンもあります…🫢
画面自体は暗くはなく、そのせいでより一層ヒトラーのサイコっぷりが目立ってたような気がしますね👍

しんどかったけど、観る意味はあったと思います🙁


ソフィー・ショルさん、有名な非ナチ運動家の女性。
確か前調べたのにまた忘れちゃってた💦
もう忘れへん‼︎😤
「若かったというのは言い訳にならない。目を見開いていれば気付けたのだと。」


アマプラ期限残り0️⃣日🙏💦
栗林55

栗林55