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ヒトラー 〜最期の12日間〜のbeatdjamのレビュー・感想・評価

ヒトラー 〜最期の12日間〜(2004年製作の映画)
3.8
総統としてのヒトラーと、人間としてのヒトラーの二面性を描いている稀有な作品。
終戦間際、砲撃が降り注ぎ荒廃したベルリンで戦う人々と、錯乱するヒトラーが指揮する総統地下壕の人々は、同じ都市に存在するはずなのに別の世界の存在のようだった。
どんなに劣勢で、覆しの無いような状況であっても降伏を選択しないヒトラーとその支持者の姿勢には、狂気を感じる。
信念を携えた狂気は一番厄介で、恐ろしいもので、何人たりとも止められないのではないかという恐怖があった。

映画の性質上仕方がないが、陰鬱なシーンが続き、ストーリーも平坦な物語のため、少し気合を入れて見る必要がある。
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