すけきよ

柔らかい殻のすけきよのレビュー・感想・評価

柔らかい殻(1990年製作の映画)
3.0
美人がひとりも出ない、むしろ醜悪な女性、醜悪な男性達に彩られた、きもちわるい少年の罪、悪、性、同性愛、親族愛を描いたカルト作品。救いは美しい空と夕日と麦畑。周りが美しいが故に、役者とストーリーの気持ち悪さが引き立つ。カエルをコロスシーンですら、大地は美しい。美しいものをめちゃくちゃに汚そうとし、不気味な胎児のミイラを神と崇める少年の屈折ぶりは見事。ただ、話はゆうほど面白くない。ブリキの太鼓には遠く及ばないな。
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