イロカワ

チェイサーのイロカワのレビュー・感想・評価

チェイサー(2008年製作の映画)
4.3
 久しぶりに鑑賞。やっぱりこの映画で一番最悪なのは警察組織だよな。
 中学とか高校時代は韓国映画を一番見ていた。ナ・ホンジン監督の映画も長編は全部見ていて、チェイサーはあんまりにも胸糞悪いのでなかなか再見出来なかった。
 胸糞悪い要因の一つはキャラクター達がみんな役立たずということだ。どいつもこいつも揃いも揃って無能ばかり。主人公も殺人鬼も警察も一般市民も、特別な能力や、機転が利くようなキャラは一人もいない。どうしょうもなく大きな運命の力に流されて、操り人形の如く右往左往する。
 自分の無力さが分かったうえで、喚き散らすキャラクター達には確かに魂が籠もっているが、だからこそこんなに救いの無い結末はあまりにも悲しすぎる。
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