Yoko

チェイサーのYokoのレビュー・感想・評価

チェイサー(2008年製作の映画)
4.0
デリヘル嬢が相次いで失踪をして頭を悩ませる元締めの男。
金を持ち逃げして消えたと思われていたが、その裏にある一人の男が暗躍していることを知り…。


悪の親玉は目の前にいるのに核心に至れないもどかしさ。
正義を容易には果たせないやるせなさで打ちのめされる。
後味の悪さはデビュー作から流石のモノ。
「壁画」など宗教的側面についてはちょっと強引に入れ込んだ感は拭えなかったが、のちのち『コクソン』で昇華されることを考えるとその萌芽がこの映画にあったともいえるか。
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