からす座

蜘蛛巣城のからす座のレビュー・感想・評価

蜘蛛巣城(1957年製作の映画)
5.0
午前10時の映画祭にて。もう、何回も観てるけど、でも、劇場で観るのは今回が初めて。

『乱』で、荒野に建つ城を見て、「あー、予算が足りなかったっんたんだろうなー」。

もっと予算があれば、山の上とか、城下町とか、城に相応しい場所にセットを組み立てられただろうに、と思ったのだけど?

あら、蜘蛛巣城も荒野にぽつんw

ということは、黒澤明にとって城というものはそういうもので、予算不足ではなかったようだ。ついでに内部は『影武者』のときの城に似て蝶。ということは、これは黒澤明のひとつの原点?

なーんてことを考えながら鑑賞。

いや、しかし、さすがに古さは感じる。では、リメイクするとしたら?

個人的には『ロード・オブ・ザ・リング』みたいな雰囲気で観てみたいけど、しかし、この迫力は、実際に城を建て、森を動かし、弓矢を放ったからこそ出せたもので、CGでの再現は厳しいだろうし、かと言って、今の時代に矢で射るのも厳しいだろうし…。
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