くーちゃ

ターミナルのくーちゃのレビュー・感想・評価

ターミナル(2004年製作の映画)
4.0
最近ホラー鑑賞が続いていたので、危険人物と見なされない内に、この辺でほっこり作品を。(笑)

スティーヴン・スピルバーグ監督、トム・ハンクス主演。
クーデターによって祖国クラコウジアが消滅してしまい、ビザが無効になって、アメリカへの入国許可も下りず、帰国することも出来なくなってしまったビクター・ナボルスキー(トム・ハンクス)は、慣れないアメリカの空港での生活を送ることになってしまう。

さすがなトム・ハンクスの演技!
クラコウジア人で、英語もよく分からないという設定で、英語を勉強しつつ、カートを回収してお金を稼いだり、大工仕事をしたりと、奮闘する姿は面白いし、勇気を貰いましたね。
実際、自分がこういう立場に置かされたら、どうするだろう…生き抜く術を身に付けられるかな…いろいろと考えてしまった。

それに、びっくりなのは、空港の警備局とか意外に冷たいこと。こういう迷う人達を導いてくれないんだ…現実問題としてこうなのかな?
怖いな、外国って。

ナボルスキーみたいに、空港内で、食べる術を身に付け、友人を作り、恋もする、なんてこと難しいけど、この話のようなほっこり感はとても好みだ。
特に、ロシア人を助けて、空港内でヒーロー的存在になるところは好きで、ジ~ンとしちゃいました。
それに、アメリカ入国の旅の目的ってのも地味に良かったし。

キャストも、皆個性的で面白かった。
ジャグリングが得意な清掃員のグプタは、愛らしいキャラで特に好きでした。
こういう作品を観ると、優しい気持ちになれますね。
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