ツタヤ

ターミナルのツタヤのレビュー・感想・評価

ターミナル(2004年製作の映画)
3.8
子どもに夢を与えるようなファンタジーや冒険活劇でなく、また社会派の問題作とも違う。初見の時はそのスピルバーグ監督らしからぬ異質な作風に戸惑い、あまりいい印象が無かったんですけど、内容を分かって改めて見直すとなかなか面白いですね。

最初は空港で一人ぼっちだった主人公が色々な出来事を通して周囲の人々に愛されていく展開は見ていて温かい気持ちになれます。派手さのない小品ながらも良作。スピルバーグ監督もたまには肩の力を抜いて撮りたくなったんでしょうか?

ただこの作品、空港はオールセットだったみたいで製作費は意外とかかっているんですよね。(6,000万ドルでジュラシック・パークの1作目とほぼ一緒)見ていると日常とは違う場所に出発する空港という施設のワクワク感を思い出します。新型コロナで自宅に引きこもっている今だからこそより興味深く見られる作品だったのかもしれません。

不満として残るのはトム・ハンクスとキャサリン・ゼタ・ジョーンズとの恋愛要素。物語のブレーキにしか感じられず要らなかったように思います。外見的にもミスマッチ。ゼタ姉さんじゃ高嶺の花子さんになってる。
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