実はパオロ・ソレンティーノ監督が合わないと思っていたんです。過去に3作品を観始めて直ぐに止めてしまったので...
ところが今、ショーン・ペンに嵌り切っている私は何故か監督を調べずにレンタルしてしまってた💦
恐る恐る観始めたら、も〜うオープニングから『キター〜ッ🫶』と思えて、大好物作品の1つになりました💕一応、拒絶反応が無くなったので、これで免疫付いたわ🙌
80年代には人気ロックスターで、ミック・ジャガーからも共演したいと頼まれたほどのシャイアン(ショーン・ペン)は、愛妻ジェーン(フランシス・マクドーマンド)とアイルランドで優雅な隠居生活を送っていた。もう過去の華々しさに戻る気もエネルギーも全くない。年を重ねて心も老いてしまっているけれど、なぜだか出立ちは変えられない😆💦(モデルは「ザ・キュア」のロバート・スミス)
黒のペディキュアを塗り、太めのアメリカンピアスを付け、真っ赤なルージュにアイライン、いくつもゴツイ指輪を嵌めて、黒尽くめ、パンクな髪型のファッションで外を出歩く。それは大人になりきれないことを隠すための仮面でもあるのだが...
近所のゴス少女メアリー(イヴ・ヒューソン:U2ボノの娘)は、シャイアン夫妻と仲良くしている。その格好はいかにもで、紫色の髪色に鼻ピアスしてスケボー🛹を持って現れる😁
シャイアンは心に傷を持っていた。全盛期、暗い歌ばかり歌っていた彼に影響を受けた若者達が自ら命を絶ったから。シャイアンには子供がいない。今ただ1つやりたい事は、娘のようなメアリーを好きだと言う男の子と仲良くなって欲しいと思うだけ💞
そんな元ロックスターが30年会っていなかったユダヤ人の父の死をきっかけにアイルランドから生まれ故郷のアメリカへ帰省する。そして、ある目的を持って旅に出るロードムービーでもあります。
音楽映画と言っても通じる♬
タイトルはトーキング・ヘッズの名曲「This Must Be the Place」からですし、特別出演しているデヴィッド・バーンは同曲を劇中に演奏してます🎶
この裏話として、監督がショーン・ペンを迎えて映画を作ることになった時、デヴィッド・バーンに「曲名を映画タイトルにしていい?ついでに曲作ってくれません?出来れば出演もしてくれません?」とダメ元で連絡してみたら、快く引き受けてくれたと言う経緯あり😆
キャストが皆イイんです✨
当時50歳で名役者のショーン・ペンが白塗りメイクで優しくて可愛い受け答えをする。たまにボソッと超笑える台詞を吐くからも〜う最高です🤣👍
そして、妻がフランシス・マクドーマンドですよ😳2人の掛け合い漫才のような会話が和めるし、笑えて仕方ない😂
そこに、名優ハリー・ディーン・スタントン、ジャド・ハーシュなどが絡んでいます。
私的に衝撃だったのはラスト近くの元ナチス、アウシュヴィッツのSS隊員だった男の雪原での屈辱的全裸シーン。この作品とは異次元のようでもあり、そこが極みでもあり、とにかくインパクト大でした。
もう1つ、書いておきたい❣️
シャイアンは煙草を吸いません。ロック=煙草🚬みたいに思うけど、また大人の嗜みとしてもね?
でも理由があります。それは愛妻ジェーンが言う一言で理解出来るのです。
「あんたが子供だからだよ」
煙草が嫌いなのは子供だから❗️
すごく単純な話なんです。だからシャイアンはジュース🥤やファストフード🍔が好きなんです。そして物事の複雑さを理解出来ず、一面的な単純な思想しか持てないのです。なので、シャイアンは無垢でとっても可愛いわけです🥹
もう文句無くめちゃくちゃ好き💖