熊は山に帰る

きっと ここが帰る場所の熊は山に帰るのレビュー・感想・評価

きっと ここが帰る場所(2011年製作の映画)
3.6

彼はいつも優しい目をしていた。
メアリーと駄弁っているときも
奥さんに怒られても
エレベーターの中が混み合って
女達がくっちゃべってても
お父さんの死に目に間に合わなかったときも。


ゆったりと時間が流れていて
そのひとつひとつどれもが愛おしく感じる映画。

登場人物みんなどこか抜けてたり
どこか足りなかったりだけど、
それがすごくいい。

小さめのキャリーバッグと
夕方のガソリンスタンド
誰もいない昼間とオレンジジュース
吹きさらしのコンテナと青い空
煙草と濃くひいたアイライン

「 寂しさと寂しさは相性が悪いんだ 」
「長い間子供でいすぎたよ」
「多くは語らない方がいい。一緒にいれば何とかなる」
「大丈夫、何も間違ってない」
「13歳の時に裏庭でしたキス」


きっとここが帰る場所