しばいぬたろう

ジャッジ・ドレッドのしばいぬたろうのネタバレレビュー・内容・結末

ジャッジ・ドレッド(1995年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

『ジャッジ・ドレッド』('95)
Judge Dredd / アメリカ合衆国 / 英語

オープニングでいきなりアメコミ原作かと思ったら、イギリスの漫画でした。


2139年の地球は毒ガスに覆われ、生き残った人々はいくつかのメガシティに集まって暮らしていた。
しかし人口過剰により秩序が乱れ、治安維持としてエリートたちに絶対的権利を置くと定められた。
エリートたちは逮捕や即座に刑を執行することのできる権限を得た。
この一部エリートたちは「ジャッジ」と呼ばれている。
都市の一つである「メガシティ1」には、ジャッジの中でも特に恐れられる存在「ジャッジ・ドレッド」という男がいた。
 
出所したばかりのファージーは、与えられた家まで送られた瞬間、市民の暴動に巻き込まれる。
その最中、ジャッジ・ドレッドによって、公共物破壊の罪でまたもや刑務所に送られてしまう。

ジャッジ評議会では、処罰推進派と慎重派の間で議論が割れていた。
独断で極刑を続けるジャッジ・ドレッドに、評議会の長官ファーゴはジャッジ候補生の指導者に転属させる。
 
そんな中で、元ジャッジであり現在は刑務所に服役しているリコが脱獄する。
リコの陰謀によって、ドレッドは犯罪者に仕立て上げられてしまう。
ドレッドは刑務所で再会したファージーと共に、事件の真相とリコの暴走を止めるために脱獄する。


近未来の美術はとても良かったと思う。
空飛ぶ車やロボットが行き交うメガシティ内部。
一転して、毒ガスによって荒廃したメガシティ外部は、一面荒野が広がる。
「スター・ウォーズ」の惑星タトゥイーンとコルサントを混ぜたような世界観。
荒野の方は恐らく、ラスベガス近辺で撮影したのではないだろうか。
美術が良い一方で、ジャッジの制服がダサすぎるが。 
仮面ライダーを意識したのか。

物語展開もスピーディだが分かりやすい作りとなっていた点も良かった。
 
長官がとても仁義ある人物だが、悪い奴の口車に乗せられてしまうことが悲しい。
割と想像できた展開だったのだが、展開が良いおかげでとても楽しめました。
 
ダイアン・レインは相変わらず良い。
謎の精神科医のおばさんは、必要だったのか不明。
ヤヌスプロジェクトは、恐らく二つの面が生まれたということなのでしょう。

人喰い人間やごみ処理場からの侵入など、本編に関係ない物語を入れ込んでも邪魔になっておらず、寧ろ良いダンジョンになっていた。

リメイク作品もぜひ鑑賞したくなるような、面白い作品でした。
近未来の娼館の描写はあるものの、お色気シーンはないので、子供に見せても問題ないと思います。
(カット版を鑑賞したため、ノーカット版はわからないが。)
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