影屋れい

ジャッジ・ドレッドの影屋れいのレビュー・感想・評価

ジャッジ・ドレッド(1995年製作の映画)
3.6
『ジャッジ・ドレッド』。1995年版。超有名俳優シルヴェスター・スタローン主演。リブートの2012版と比べると、やはり俳優の差と言いましょうか、昔と言えどこちらの方がお金を掛けているなぁ…と言う印象。
2012版の《カール・アーバン》が劇中で一切マスクを脱がずに終始《ジャッジドレッド》を演じたのに対し、こちらは割と早々にマスクを脱ぎ、《ジャッジ・ドレッド》から《シルヴェスター・スタローン》となり、お馴染みの展開へ…となりました。そう、コテコテのハリウッド劇。
話の展開もオチまでも正にハリウッド、アメリカンヒーロームービー。
…なのですが、この流れが実に皮肉が効いているかと。
法を順守する筈の《ジャッジ》が殊更、自身の危機になると法律何ぞは何処へやら。無法し放題じゃないかと。
お前さぁ、追手にも家族はいるし友人もいるんだよ?何なら逃走時に爆発させたマンション類にも無実の人々は居た訳で…。兎にも角にも滅茶苦茶な次第。でもさ、実際はそんなものだよね?立場が変われば事情も変わる…ってな訳で生き残ったモノが正義さ!「俺が法だ」と言い切っているしね。映画は細かいことなんざイイんだよ!!エンジョイしろよ!!!と言う意味では正解なのかも知れない。
1995版と2012版、どちらを薦めるか?と聞かれたときには
1995版をそういった理由でオススメしたいと思います。
無論批判は受け付けません。

それにしても日本語吹き替え版が削除されているのは残念な限り。理由が権利が当時の『東宝』から『ディズニー』に移ったからだとか…あまりにも残念。ディズニーに移ったのなら『ディズニー+』で配信してくださいよ。日本語吹き替え版も、その際には是非ともお願いします。ホントに。
影屋れい

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