シルヴェスター・スタローンがコミックもの&SFに挑戦した野心作のはずが、キャラクターとして重要なアイテムであるヘルメットを早々と放棄して原作設定もかなぐり捨てて中盤からはいつものスタローンアクション映画に。そして頭より筋肉で考えているようなドラマも相変わらず。
結局一番良かったのはちゃんとSFとアクションの両立をやってた序盤だったりする、あと中途半端な『ブレードランナー』紛いの演出は物語に絡まず単なる雰囲気程度に留まっていたのでいらなかったのでは。
この手の作品に珍しくダイアン・レインが出ているが、アクション映画を適度にこなしているような演技だったので特に新味が無いのが残念。
それにしてもライバルのシュワルツェネッガーがSFと相性が良いのに、スタローンの方は今一つなのは素材の問題なのかそれともあの時折見せる虚ろな表情が近未来という設定を台無しにしてしまうからなのか。
