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飾窓の女のぱのレビュー・感想・評価

飾窓の女(1944年製作の映画)
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余計なことをつい喋ってしまう、肝心なところで間が悪い、コントロールできない、世界の歯車の滑りがどうにもおかしい。おかしいことにリアリティがある。

鏡の中でドラマが進行する面白さ。女が鏡を背にしてゆすり屋に脅されている。鏡の中と外、どちらを見ても2人のうち片方が後ろ姿になる。視線を行ったり来たりさせると、まるで会話シーンの切り返しのようになる。

下衆なんだかエレガントなんだか、よくわからない身振りで迫るゆすり屋がとてもいい。やや声が高い。聞いてると眠くなりそうな、ゆったりとした喋り方。ゆったりと脅す。
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