しゅん

新しき土のしゅんのレビュー・感想・評価

新しき土(1937年製作の映画)
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鯉、亀、鹿にエサを投げる原節子。早送りで回転する原節子。ドイツ語を辿々しく口にする原節子。『原節子の真実』を読んで気になった日独プロパガンダ映画で、演技に違和感あるけど、顔の説得力がすでに凄い。この顔と本人の内面が一致してないことが石井妙子の本読むとわかって、複雑な気分になる。

字幕なしでドイツ語セリフで話が進むので混乱するが、日本/ドイツ、農業/新文化の弁証法で強引に満州へ突入する展開はわかる。いや、まじ強引だよな…。歯磨いてる女の子が主人公たちとどういう関係が実は全くわかってません…。

山でオープンカーを走らせるときの崖の映し方、執拗な回転ドア、火山シーンの長さが気になる。
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