Nacht

ラ・ピラートのNachtのレビュー・感想・評価

ラ・ピラート(1984年製作の映画)
5.0
ある晩、キャロルはアルマの家の前に車を止めている。
かつての恋人で今は人妻になったアルマを奪うためにー。

この監督の得意とする室内劇のうちの一つ。
派手なアクションは少ないものの、脚本に緊張感があって空気の作り方も上手い。
四人の男女がこの「アルマ」という女性を奪い合う、というとどんだけ狭い世界やねん、、、と思いかねないのだけれど、この映画の中のジェーン・バーキン(アルマ役)は本当に中性的に美しく、説得力がある。

劇中は終始悲壮感と息苦しさが伴い、ラストもこれしか無い、という終わり方で非常に構築的な映画だった。
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