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第7鉱区のmatchypotterのレビュー・感想・評価

第7鉱区(2011年製作の映画)
3.2
まさかのこれが2022年の最後の映画になった。
想定外。もっと選べば良かった気もするが、これもまた道の途中だから良いのだ。良しだ。

今年は映画383本、TV26シーズン、アニメ10シーズン。
野球で言うなら打率.383、本塁打10、盗塁26みたい感じ。
去年は打率.456、本塁打3、盗塁3だったから安打製造機から機動力と打点が増して、足でも稼いで点が取れる選手になった気分。
でも、まだまだメジャーレベルではない。アニメあたりはもっと観たかった。だから、これからもまだまだ日々精進、だ。

皆さん、今年もたくさんのいいねやコメント、本当にありがとうございました。おかげさまで日々のモチベーションになりました。
また来年もたくさん映画やTV、アニメを観ていきましょう。良いお年を。。。


観たかった韓国映画が手に入らず、たまたま目に留まったこれ。
これまた、年末年始の末に観る映画か、は、まぁそれはそれとして。

韓国のモンパニ。韓国のモンパニと言えば、ソンガンホ主演のポンジュノ監督『グエムル』。
それぐらいしか思いつかなかったが、これがあった。

“第7鉱区”。韓国の油田採掘。なんかちょっと『アルマゲドン』みたい。
油田を採掘する海の上の石油プラットフォームを舞台に繰り広げられるモンスターパニックアクション。

主人公のハジウォン。
男臭い石油プラットフォームで男と肩を並べて息巻く男まさりな女性。
綺麗だけどボーイッシュでサバサバしてて、この海で戦う女としてとても良い勇ましさ、逞しさ。

石油の採掘中にいつもの慌ただしいトラブル。
それを何とか抑え、また空振りかと嘆いているうちに、妙な生物が打ち揚げられる。

見た目はクリオネみたいなめちゃくちゃ小さくて可愛い深海系の生物。それをとりあえず保護してると、何だか変なことに。

隊員の1人は噛まれて唇が腫れ上がるし、そうこうしてるうちに研究にあたってた美人研究員が変死したり、その死因を究明してたドクターも無惨な死を遂げる。

なかなか事態が深刻にならないなと焦らされてたら急に進展して、いつの間にかその可愛いクリオネがとんでもない姿になってる。どうなったらそれがそれになるんだ。

そして、それになって現れてからはもう容赦なし。

このおじさん、どこかで観たと思ったらアンソンギ。『墨攻』にも出てた、『ディヴァインフューリー』の牧師だ。今回も戦える渋いおじさん、良い。

この化け物、この映画の中では「初めまして」ではなく、このおじさんが、実は現場で働いてた頃の20年前からの背景を持つという筋書き。

そして、コイツの特性はストロングポイントでありウィークポイントでもある。
かなりしぶとい。結構派手に食らわして殺せそうだけど、殺しにくい。

やっぱり最後は石油プラットフォームらしい物理的重機的なやり方でやるっきゃない。“掘削”するっきゃない。

とんでもない“化物資源”の映画。

最後にこの石油採掘プロジェクトは日韓共同で始まり、中断したのは、、、みたいな政治的なネタも背景に潜ませてくる。

あの可愛い1匹がこれならば、、まさか、あの冒頭の群れは、、、。
と思うも、そこには触れずに唯一無二の破壊力との対峙で終わったので、そこ、余力を残すなよ、とは思った。

なかなかドスレートな定番のモンパニ。


F:1946
M:726
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