前髪メガネ

ザ・セルの前髪メガネのレビュー・感想・評価

ザ・セル(2000年製作の映画)
3.6
場面の切り替え方が面白い。
それだけでも見る価値があるし、美術や見せ方も芸術的で刺さる。

先進医療を駆使して昏睡状態の少年の意識に入り込み少年と対話などをし治療を行う精神科医のキャサリン。
その頃猟奇的連続殺人犯が警察に検挙される寸前で発作を起こし昏睡状態となる。最後の被害者が監禁されタイマーで溺死させられる事はわかっているが現場がわからない警察はキャサリンの医療施設を頼り犯人の精神世界で被害者の居場所を聞き出して欲しいと依頼する。
猟奇的連続殺人犯の意識に入るもそこは異常な空間だった。


精神世界での話なので色々な非日常が起こるのだけど、連続殺人犯の精神世界はホントに異常。
そもそも現実での犯行もかなりキレちゃってる内容で、まず女性を誘拐してガラス張りの立方体に監禁し様子をカメラで観察。何日間か水と食料を与えてくれるがその後スプリンクラーの水を永遠に出し続けて溺死。その後遺体を漂白剤を張ったバスタブに入れてしっかりと漂白。その後台の上に裸で仰向けに寝かせて、自分はその上にうつ伏せに吊るしてオナニーをし、その後遺棄。
こんな事を定期的に繰り返すなんて完全に異常者だし、そんな設定を思い付いたのも恐ろしい。ただ、この犯人の精神世界に入って過去のトラウマなどに触れる事で色々と合点がいくのがまた上手い。

結構古い作品となってしまったので今では古っぽく見えてしまうがそれが気にならなければ面白いと思えるはず。
前髪メガネ

前髪メガネ