半兵衛

第5惑星の半兵衛のレビュー・感想・評価

第5惑星(1985年製作の映画)
3.5
未来の宇宙戦争が舞台なのに戦争描写があまり無い、『太平洋の地獄』みたく前半は敵同士の地球人と宇宙人が徐々に仲良くなる様を丁寧に描いているのに後半になると駆け足ぎみにドラマが進む&アクション映画に様変わりする、後半に出てくる宇宙人の子供が重要なキャラの割にある事件以降存在感が薄くなる、映画上の悪人を鉱山を荒らすならず者に集約してしまったため構成に無理を感じるなど欠点が沢山あるのも事実。

でも異文化を理解し敵味方がお互いを受け入れる様を丁寧に温かく描いているのに好感が持てるし、ラストの宇宙人の子供を通してそれぞれが協力しあっていく展開はベタだけど熱い。

そして主人公の地球人を演じるデニス・クエイドの熱演に心打たれる、引き取って育てた宇宙人の子供を自分の子供の様に温かく見守って子供のピンチに命をはって立ち向かう姿が映画のテーマをより鮮明にする。
半兵衛

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